呼吸器腫瘍科

外来受診時の注意事項
外来の受付時間は月曜日から金曜日までの午前8時30分から11時までとなっております。咳、血痰、胸痛などの症状がある方は、いつ頃から起こったのか、症状の変化などを整理して、受診時にお知らせください。また、かかりつけの医院でのX線写真など、できるだけこれまでの資料を持参していただくようにお願いいたします。
科・スタッフ紹介
呼吸器腫瘍科は、内科、外科の区別なく、呼吸器領域の腫瘍性疾患に対し、診断から治療までを一貫して行っています。呼吸器外科、腫瘍内科ともに経験豊富な専門医がおり、皆の意見を総合し治療方針を決定しています。
一瀬幸人(臨床研究センター長):
1980年1月に九州がんセンター呼吸器科に着任しました。1993年より九州がんセンター呼吸器科部長、九州大学医学部非常勤講師(併任)、1997年には中国遼寧省がんセンターの名誉教授となり、中国の肺がん専門医の指導も行っています。1999年より九州大学臨床教授(併任)、2006年統括診療部長, 2009年より副院長、2011年より現職。
- 受賞歴:1993年 日本肺癌学会 篠井・河合賞(癌性胸膜炎の新しい治療法)
- 留学:1986-1988、米国テキサス大学MDアンダーソン病院癌研究所
- 資格:外科専門医、呼吸器外科専門医、日本外科学会指導医、日本呼吸器外科学会指導医、日本胸部外科学会指導医
- 役職:日本肺癌学会理事、日本肺癌学会九州支部長、日本呼吸器外科学会評議員、日本胸部外科学会評議員、日本臨床腫瘍学会評議員、西日本がん研究機構理事
杉尾賢二(臨床研究センター腫瘍病態研究部長、呼吸器腫瘍科責任者):
2009年4月に赴任いたしました。主に九州大学、産業医科大学の呼吸器外科にて、呼吸器疾患の診断と治療について先端的な治療、研究を含めて行ってきました。手術を中心に、分子標的治療を加味しながら、個々の患者さんの肺癌の特徴に即した個別化治療を目指しています。
- 受賞歴:2006年 日本肺癌学会 篠井・河合賞(肺癌の遺伝子解析)
- 留学:1993-1994、米国テキサス大学Southwestern Medical Center
- 資格:外科専門医、呼吸器外科専門医、がん治療認定医、日本外科学会指導医、日本呼吸器外科学会指導医、日本胸部外科学会指導医、日本医師会認定産業医
- 役職:日本肺癌学会評議員、日本呼吸器外科学会評議員、日本胸部外科学会評議員、日本癌学会評議員、日本内視鏡外科学会評議員、日本呼吸器内視鏡学会評議員、日本臨床腫瘍学会評議員、西日本がん研究機構理事
瀬戸貴司(呼吸器腫瘍科副責任者):
2005年10月に赴任しました。一時は瀬戸病院で開業していましたが、肺がん撲滅を目標に、熊本地域医療センターで修業後、神奈川県の東海大学医学部に腫瘍内科を創設する事業などに関わっていました。専門はがん薬物療法・気管支内視鏡治療ですが、特に手術不能肺がんを手術可能肺がんにすることに使命感を持って従事しています。
- 受賞歴: 2005年、気管支内視鏡学会奨励賞(気管支内自作ステント挿入術)
- 資格:日本臨床腫瘍学会:薬物療法専門医・暫定指導医、日本がん治療学会癌治療登録医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、日本内科学会内科認定医、
- 役職:日本肺癌学会評議員、日本呼吸器内視鏡外科学会評議員、日本臨床腫瘍学会評議員、西日本がん研究機構理事
濱武基陽(呼吸器腫瘍科副責任者):
主に肺癌の診療に携わる中で、最新のエビデンスに基づいた質の高いチーム医療を、安全に提供することを心がけています。これからも多くの患者さんを支えていきたいと思います。
- 受賞歴:2009年 日本外科学会研究奨励賞
- 資格:日本外科学会専門医・指導医、呼吸器外科専門医、日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医・指導医、がん治療認定医、日本胸部外科学会認定医
丸山理一郎:
新日鐵八幡記念病院呼吸器外科部長、九州大学医学部講師を経て、2011年4月に赴任しました。
専門は呼吸器外科一般と肺癌を中心とした薬物療法です。臨床面だけではなく、今後臨床に役立つ基礎研究にも力を注ぎたいと考えています。患者さんが安心して治療が受けられるように、最新のエビデンスに基づいた治療を心がけています。
- 受賞歴:2009年度日本胸部外科学会優秀論文賞
- 留学:2000-2002、米国テキサス大学Southwestern Medical Center
- 資格:外科専門医、呼吸器外科専門医、気管支鏡専門医・指導医、がん薬物療法専門医・指導医、がん治療認定医、日本外科学会指導医、日本呼吸器外科学会指導医、日本胸部外科学会指導医、日本がん治療認定医機構暫定教育医、肺がんCT検診認定医
- 役職:日本肺癌学会評議員、日本呼吸器外科学会評議員、日本内視鏡外科学会評議員、日本呼吸器内視鏡学会評議員、日本臨床腫瘍学会評議員
山口正史:
肺癌に対し、手術を中心として総合的な治療を行っています。
- 留学:2008-2009、Cirugía Torácica, HOSPITAL CLÍNICO SAN CARLOS, Madrid, Spain
- 資格:日本外科学会専門医、呼吸器外科専門医、がん治療認定医
大場太郎:
肺癌に対し、手術を中心として総合的な治療を行っています。
- 資格:日本外科学会専門医、がん治療認定医
豊川剛二:
肺癌に対し、手術を中心として総合的な治療を行っています。
平井文彦:
肺癌に対し、手術を中心として総合的な治療を行っています。
- 資格:日本外科学会専門医、がん薬物療法専門医、がん治療認定医、日本医師会認定産業医
診療曜日と担当医
| 職名 | 氏名 | 専攻分野 | 外来診療日 | 外来診察室:番号 |
|---|---|---|---|---|
| 臨床研究 センター長 |
一瀬 幸人 | 内科、外科、放射線科という科ごとの壁はなく総合的、集学的な治療を行っています。また、治癒率向上を目指したさまざまな臨床研究も行っています。セカンドオピニオン担当医です。 | 水曜、金曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 臨床研究 センター 腫瘍病態 研究部長 |
杉尾 賢二 | 肺癌、中皮腫、縦隔腫瘍などの胸部悪性腫瘍に対し、診断から治療(手術、化学放射線治療)まで総合的に行っています。胸腔鏡手術、進行癌に対する拡大手術、また、遺伝子解析結果を指標とした分子標的治療にも取り組んでいます。セカンドオピニオン担当医です。 | 月曜、水曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 瀬戸 貴司 | 主に化学療法を担当しています。薬物療法専門医です。遺伝子解析結果を指標とした分子標的治療にも取り組んでいます。セカンドオピニオン担当医です。 | 月曜、火曜、 水曜、木曜、 金曜 |
呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 濱武 基陽 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。院内での緩和ケアにも取り組んでいます。 | 月曜、金曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 丸山 理一郎 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。がん薬物療法専門医・指導医でもあります。 | 水曜、金曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 山口 正史 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。 | 月曜、水曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 大場 太郎 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。 | 月曜、金曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 豊川 剛二 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。 | 月曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 医師 | 平井 文彦 | 手術を含めた総合的な治療を行っています。 | 水曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
| 非常勤医師 | 野崎 要 | 主に化学療法、放射線治療を担当しています。 | 木曜 | 呼吸器腫瘍科 ⑩ |
取扱疾患(症状)
| 疾患 | 症状 |
|---|---|
| 肺癌 | 60歳以上の喫煙者に多く見られますが、最近では非喫煙者にも増えてきています。末梢型早期の肺癌では症状はでませんが、進行したり中枢型肺癌では、咳、痰、血痰、胸痛、呼吸困難などが認められることがあります。 |
| 転移性肺腫瘍 | 症状なしのことが多いが、進行すると呼吸困難。 |
| 縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌、奇形種、神経性腫瘍など) | 圧迫感、胸痛、動悸 |
| 中皮腫 | 胸痛、呼吸困難 |
| 胸壁腫瘍 | 胸痛 |
| 気管腫瘍 | 血痰、呼吸困難 |
| 良性肺腫瘍(過誤腫、硬化性血管腫など) | 症状なしのことが多い、時に血痰 |
*いずれも、初期の段階では症状はありません。
診療上の特色
九州がんセンター呼吸器腫瘍科は内科、外科の区別なく診療にあたっています。すなわち、肺癌をはじめとする胸部の悪性腫瘍の治療においては旧来の区分は通用せず、幅広い知識と経験を要するからです。ただし、手術の執刀は呼吸器外科の専門医によって行われます。また放射線治療は放射線科の治療専門医によってなされますが、治療の一貫性を保つため、主治医は呼吸器腫瘍科の医師が継続しています。個々の患者さんの治療につきましては、主治医が責任を負いますが、治療法は全医師参加の検討会によって決定されます。もちろん、いかなる治療についても患者さんに十分な説明を行い、同意が得られることを絶対的な原則としています。
肺癌については、近年、非常に小さい(2cm以下)肺癌が見つかるようになり、ある一定の基準を満たした肺癌については、肺の切除範囲を小さくする縮小手術(区域切除など)も取り入れています。
また、体に優しい胸腔鏡を併用した手術も行っています。一方、今まで治療が困難であった癌性胸膜炎(一側の胸の中に癌が広がって胸水が貯留した状態)に対する新しい治療法や、胸壁や血管に癌が進展した局所進行肺癌に対し、放射線、化学療法そして手術療法を組み合わせた治療法を考案し、治療成績の向上を図っています。近年では、遺伝子診断に基づく分子標的治療の開発にも力を入れており、治療成績の向上に貢献しています。
近年、アスベストとの関係で増加している悪性中皮腫の診断と治療にも積極的に取り組んでいます。
九州がんセンターでは、常に新しいがんの治療法の開発に取り組んでおり、そのため、種々の臨床試験を行っています。このような臨床試験を行うことで、これまでの標準的な治療を上回るより良い治療法を確立することができますので、患者さんのご理解とご協力をお願いします。



