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胃がん

胃がんの情報

胃癌にかかる方は、1年間に約10万人といわれ、日本人にとくに頻度の高いがんの一つです。胃癌に対する治療法は癌の進行の程度により決定します。

治療について

*早期胃癌に対する内視鏡的切除術

リンパ節転移を伴わない早期の粘膜内癌では内視鏡的治療が可能です。通常の「胃カメラ」で病巣を切除するので、侵襲が小さく、1週間程度の入院で治療が可能です。当院でも早い時期であれば、積極的に内視鏡的治療(内視鏡的粘膜下層剥離術)を行っています。この場合、胃を切除しないですむため、生活の質(QOL)が保たれます(詳細は消化管・内視鏡科のHPを参照)。

*胃癌に対する外科的治療

内視鏡的治療の適応がなく、外科的切除が可能な方には手術が行われます。近年では、根治性(がんを根治させる)とQOLの両面を重視した腹腔鏡下手術が広く行われるようになってきました。当院消化管外科においても、2005年より腹腔鏡下胃癌手術を導入し、現在までに600名を超える患者さんに手術を行ってきました。その数のみならず成績は九州屈指の施設として知られ、腹腔鏡下に胃局所切除、幽門側胃切除、胃全摘などの様々な手術を行っています。また、進行した胃癌や診断時に手術が難しい患者さんに対しても、積極的に抗癌剤を導入して、腫瘍を縮小させた後に手術を行って治療成績の向上を図っています。また、2014年8月より東京大学と多施設共同の臨床試験がスタートし、腹膜播種(遠隔転移)を認める患者さんへ腹腔内および全身に抗癌剤を投与して、腹膜播種を消失させたのちに手術を行う治療も行っています(詳細は消化管外科のHPを参照)。

切除不能進行・再発胃癌に対する抗がん剤治療(化学療法)

切除不能進行・再発胃癌に対する標準治療は抗がん剤治療であり、全身状態の良好な患者さんに第一にお勧めする治療法です。胃癌治療ガイドライン(日本胃癌学会編)に基づいて適切に行います。1次治療の代表的治療法はS-1(ティーエスワン)とシスプラチンの併用療法です。2次治療、3次治療としてタキサン系薬剤あるいはイリノテカンという抗がん剤を患者さんの状態に合わせ選択します。(詳細は消化管・腫瘍内科ホームページ参照)

胃粘膜下腫瘍(胃GISTなど)

手術適応のある胃粘膜下腫瘍は、消化管・内視鏡科と共同で、腹腔鏡内視鏡合同手術(LECS)を行い、その根治かつ低侵襲性を兼ねる手術を行っています。

手術実績

手術例数の推移(消化管外科)

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
128 79 120 115 110 111
(完全鏡視下) 77 53 74 65 49 57

診療実績(消化管・内視鏡科)

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
胃ESD 41例 33例 20例 40例 35例 51例 50例

薬物療法症例数:新規患者数(消化管・腫瘍内科)

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年
胃癌 57 69 57 59 71 62 81

治療成績

胃がん手術における5年生存率
(2003~2010年、822例)

 

紹介時から治療までの期間

治療・検査内容

初診~入院までの期間:通常

担当診療科

手術

2~4週間

消化管外科

内視鏡的粘膜下層剥離術
(ESD)

3~4週間

消化管・内視鏡科

化学療法

3~7日

消化管・腫瘍内科